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授業科目名 | スポーツ生理学 | ||
時間割番号 | 170201 | ||
担当教員名 | 小山 勝弘 | ||
開講学期・曜日・時限 | 前期・火・IV | 単位数 | 2 |
<対象学生> | |||
生涯学習課程(1,2年次生) | |||
<授業の目的および概要> | |||
文明の発達と共にライフスタイルが変化し,体を動かす(運動・スポーツ)機会の喪失が生活習慣病となって我々に襲いかかっている.また高齢化現象に付随して起きる活動性の低下は廃用性症候群を助長し,人生の質を低減させることにつながる.このような現状の中で,運動・スポーツに伴う身体の変化や適応現象を生理学的に理解することは,運動の重要性を再認識ことになり,生涯を通した健康維持・増進活動の実践に大いに役立つものである.本授業では運動・スポーツによる身体機能の急性変化と,トレーニングによる慢性適応について生理学的に理解する.具体的な到達目標を以下に示す. 1. 様々な運動とエネルギー代謝過程の特徴を理解できる. 2. 骨格筋の収縮機構,骨格筋と神経系との連関(反射),および筋線維の特性を理解し,各種運動との関係を整理できる. 3. 運動に伴う呼吸循環器系機能の応答を理解し,エネルギー代謝との関わりについて論及できる(酸素摂取量,フィックの原理,呼吸商,筋ポンプ作用,乳酸閾値,ラクテートシャトル). 4. 運動に伴う活性酸素種の挙動を理解できる. 5. 運動時の熱中症予防策を学び,対処方法を理解し実践できる. |
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<授業の方法> | |||
講義,および演習 | |||
<成績評価の方法> | |||
1. 出席 授業回数の3分の2以上の出席が,試験を受験する条件となる (1回の欠席につき,最終成績から5点ずつ減点する) 2. レポート 1題のレポートを課し,最高20点を与える 3. 試験 知識に関する論理的理解度の評価を行い,最高60点を与える |
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<受講に際して・学生へのメッセージ> | |||
自らの運動・スポーツ経験のみから考えるだけでなく,運動を科学する課題意識と追究心を持って臨むべき.授業や自習で得た知識はできるだけ自身の身体に置き換えて考え,感じ取るようにして,実生活に応用して欲しい. | |||
<テキスト> | |||
<参考書> | |||
(未登録) | |||
<授業計画の概要> | |||
<授業計画の概要> 1. オリエンテーション 運動生理学の歴史,エネルギー供給システムの概要 2. 様々な運動とATP代謝(無気的代謝過程) 3. 様々な運動とATP代謝(有気的代謝過程) 4. 骨格筋の構造と機能 乳酸と高強度運動時のエネルギー代謝 5. 筋力と筋パワー,神経系による運動の調節(筋線維タイプ) 6. 骨格筋のトレーニング効果 7. 有酸素能力と運動パフォーマンス 8. 最大酸素摂取量の規定因子,フィックの原理 9. 酸素不足と酸素負債,筋ポンプ作用 10. 高強度運動時のエネルギー代謝(乳酸閾値,,糖新生,ラクテートシャトル) 11. 運動と末梢循環(血流配分,血圧応答,ヘモグロビン酸素解離曲線) 12. 運動時の脂質・たんぱく質代謝 13. 運動と酸化ストレス,抗酸化機能 14. 運動時の水分・栄養摂取(熱中症予防対策) 15. 試験 |