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授業科目名 国語学特殊講義
時間割番号 162003
担当教員名 米谷 隆史
開講学期・曜日・時限 集中・(未登録)・(未登録) 単位数 2
<対象学生>
2~4年
<授業の目的および概要>
【目的】過去に編纂された辞書諸本の成立背景や使用状況を学ぶことによって、国語意識の史的変遷や、言語生活と辞書を取りまく環境の変化について考える。
【概要】ことばを類聚・分類・配列する営みは古くから行われているが、その目的と基準は時代によって大きく異なっている。まずは現代の国語辞典の配列や掲出内容がどのようなルールに基づいているかを確認し、その上で、それらのルールが定まる前の江戸期から明治初期頃までの国語辞典(風の辞書)の発達史をたどっていくことにする。
<授業の方法>
講義による。
<成績評価の方法>
最終回に行う試験の成績による。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
可能な限り、江戸・明治期に刊行された実物の辞書に触れてもらおうと考えている。保存状態が悪く、紙屑同然の書物も存するので、取り扱いには注意をお願いしたい。
<テキスト>
  1. 適宜必要な資料を配付する。
<参考書>
  1. 高田宏, 言葉の海へ(同時代ライブラリー341), 岩波書店, ISBN:4002603415
  2. 漢字百科大事典, 明治書院, ISBN:4625400643
  3. 中世辞書論考, 清文堂出版, ISBN:4792412862
  4. 近代日本語研究(雑誌『日本語学』2004年9月臨時増刊号), 明治書院, ISBN:0228-0822
<授業計画の概要>
次の2を中心とし、1・3・4の内容を適宜補う。
 1,近代辞書『言海』の成立
 2,節用集の成立と展開
  2-1 節用集が依拠した辞書
  2-2 いろは分類の基準をめぐって
  2-3 意義分類の基準をめぐって
  2-4 節用集の使用目的
  2-5 早引節用集の成立
 3,古語辞典の成立と展開
 4,漢語辞書の成立と展開