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授業科目名 算数科内容論
時間割番号 160522 A
担当教員名 中井 喜信
開講学期・曜日・時限 前期・月・IV 単位数 2
<対象学生>
学校教育課程1年次生(学年進行)
<授業の目的および概要>
小学校算数科の授業をするに当たって、高校以前に無意識に理解していたであろう基本的な数学的知識・思考方法等を検討し、その真の意義を考え、ひいては、数学・算数の本質の理解に迫る。
(上級生の数学緒論に対応)
<授業の方法>
小学校の算数教材の背景にある基本的な数学の概念・事項を、教える立場から再検討しよう。特に、数の体系(自然数・整数・有理数(分数)・実数・複素数・(四元数)・等)や関数の概念、Euclidの幾何学、特に、平行線公理のこと・等を理解して小学校算数の授業において、生徒の真の算数理解に役立つようにしたい。プリントも多々配る予定。
<成績評価の方法>
試験、レポート、真面目点・等による。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
数学は計算のみではなく、真の意味を見抜くことに存在意義があります。本来のmathematicsに戻って,いろいろ試行錯誤・想像・創造し、考えることを楽しみましょう。分かるとは、分かり方を悟ることです。
Office-hourは前期は月曜3限目です。(K216室)
<テキスト>
  1. 特定のテキストは使用しない。
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
数学緒論に相関しながら、進める。(これ等を全部説明するわけではない)
1。 集合と論理
2。 数、数学的帰納法・Peanoの公理
3。 ユークリッドの互助法;最大公約数、連分数
4。 素数、素因数分解、Riemann予想
5。 分数とは? 同値類の考え方
6。 測定、誤差;近似値同士の数の計算とは?
7。 Euclidの幾何学と証明
8。 同上、平行線公理とその歴史
9。 図形の合同;再度、同値類の概念
10。(古典的な)3大作図不能問題とは? 折り紙による解との相違
11。立体図形、立体パズル、不可能図形
12。面積、体積、等積変形;Cavalieriの原理
13。比、小数展開、Achilleusと亀(Zenonの逆理)
14。数学が分かるとは?