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授業科目名 発達障害児支援論
時間割番号 160212
担当教員名 鳥海 順子
開講学期・曜日・時限 後期・木・II 単位数 2
<対象学生>
1~4学年。 聴講生も可。
<授業の目的および概要>
 通常教育の中に学習面あるいは対人関係等について困難さを抱えている子どもたちが存在する。知的発達に問題はないが、落ち着きがなく、衝動的に行動する、注意散漫で教師の指示が入らない、他の能力に比べて極端に漢字が覚えられない、計算が不得手、友人とのトラブルが絶えない等々の子どもたちである。これら多様な教育的ニーズに対して学校現場や教師が適切に対応することが求められている。
 この授業では、上述の子どもたちに従来の障害児教育が対象としてきた子どもたちを含めて発達障害児と捉え、我が国で進められている特別支援教育の動向について理解を深め、最新の知識を得ること、実践に役立てられる力を育成することを目標とする。受講生は個別の指導計画を立案し、発表することを通して具体的支援の方法を学習する。
<授業の方法>
基本的には講義形式をとるが、具体的指導方法についてはグループワークを中心に学び合う。
<成績評価の方法>
出席は2/3以上を求め、出席評価(15%)、グループワークを通しての発表や提出物の評価
(20%)、筆記試験(65%)の総合評価とする。
(評価の基本方針)
特別支援教育についての基本的な考え方を学び、問題意識を高めること、授業での知識を実践に結びつける方策を考える視点を育てることを目的とし、総合的に評価する。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
 この授業は教育の今日的課題を反映しており、すべての教員志望者にとって重要な科目である。受動的ではなく、共に授業を創り上げる積極的参加を望みます。
*オフィスワークは木曜日4時限目に実施します。
<テキスト>
  1. 学習障害児(LD)ー理解とサポートのためにー, 中公新書, ISBN:4121016432
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
授業は参加学生の状況に応じて変わることがありますので、一応の目安と考えて下さい。

1.発達障害児とは
2.児童生徒の教育的ニーズ(1)学校における教育的ニーズとは
3.児童生徒の教育的ニーズ(2)教育的ニーズをもつ児童生徒とは
4.児童生徒の教育的ニーズ(3)実態把握とは
5.教師側の教育的ニーズ(1)教師側にあるニーズとは
6.教師側の教育的ニーズ(2)教師に求められる力とは
7.我が国における特別支援教育の動向
8.山梨県における特別支援教育の状況
9.具体的な支援の方法(1)グループワーク
10.具体的な支援の方法(2)グループワーク
11.具体的な支援の方法(3)グループワーク
12.特別支援教育の今後の課題