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授業科目名 | 日本国憲法 | ||
時間割番号 | 052040 B | ||
担当教員名 | 山口 亮子 | ||
開講学期・曜日・時限 | 前期・金・III | 単位数 | 2 |
<対象学生> | |||
全学生対象 但し、「052006 日本国憲法A」「052007 日本国憲法B」の単位を取得した学生は履修できません。 | |||
<授業の目的および概要> | |||
社会に起こる事柄について、法的視点から問題を考えていく。 法律の条文を暗記する必要はない。自分の考えを自分の言葉で述べる訓練をこの授業で行って欲しい。 専門書を読み、自分が表現したいことを書き、人に分かるように話すことができるようになることが授業の目的である。 |
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<授業の方法> | |||
配布する判例を読みながら、実際にあった事件について、何が憲法上問題なのかを、憲法、各種法律を参考に検討し、論じていく。特に、子どもの人権にも言及し、社会、学校、家庭の中で生じる諸問題を考察していく。 また、将来、教育、医療に携わる者にとって必要な法律(児童虐待防止法、DV防止法等)についても講義していく。 なお、適宜レジュメをCISで添付するので、授業の前には各自印字して持参すること。 授業には必ず六法を持参すること(六法は種類は問わないが、三省堂デイリー六法を推奨する)。 六法以外に必携の教科書を購入させる方法はとらないが、各自で体系書を読みながら予習復習を行うこと。下記の参考書の他に、浦部法穂『全訂憲法学教室』(日本評論社)、棟居快行他『基本的人権の事件簿』(有斐閣)を参考。 |
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<成績評価の方法> | |||
6月に1回目のレポートを作成し、レポートの書き方を指導する。その後、各自が定めるテーマで小論文を書き、それにより成績評価を行う。 参照書籍については下に挙げる本の他、山口亮子の他の授業(「生活と法」「現代家族法論」等)のシラバスに載っている本も参考にすること。 |
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<受講に際して・学生へのメッセージ> | |||
「人権を理解する鍵は、他人の苦痛に対する想像力である。」人間と社会に興味を持って、自分の頭で考える訓練をすること。 質問を積極的に行って欲しい。また、質問はメールでも受け付ける。ryoko@yamanashi.ac.jp |
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<テキスト> | |||
<参考書> | |||
<授業計画の概要> | |||
1 .人権の歴史:世界と日本の歴史から。人権の誕生と変遷について 2 .人権の普遍性と平等について:日本国憲法の保障している人権は普遍的か?平等の種類とアファーマティブ・アクションについて。 3 .家族生活と憲法:非嫡出子の相続分差別。夫婦別姓。 4.現代における家族の問題:ドメスティック・バイオレンス防止法と、児童虐待防止法。尊属殺重罰規定の違憲性「尊属殺重罰事件」。 5 .自己決定権:インフォームド・コンセント。死ぬ権利。中絶は自己決定権か?輸血の自由と医師の説明責任「エホバの証人輸血事件」 6 .子どもの自己決定権:公立中学校において、生徒には髪型を決定する権利はあるのか?「中学生丸刈り訴訟事件」 7 .信教の自由:高専学校において、生徒の信教の自由は守られるか?「剣道不受講事件」 8 .表現の自由:表現の自由が制限されるときとは。小説における表現の自由とプライバシーの権利の衝突「宴のあと事件」「逆転事件」。 9 .報道の自由と知る権利:情報公開。 1 0 .プライバシー権:表現の自由と衝突する場合。生徒の内申書の開示請求。 1 1 .死刑について:ビデオを見て死刑制度存置の是非についてみんなで議論する。 1 2 .1 3 .戦争放棄:国際貢献と日本国憲法。 1 4 .討論と質疑応答 |