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授業科目名 経済学の歴史
時間割番号 051019
担当教員名 大友 敏明
開講学期・曜日・時限 後期・月・II 単位数 2
<対象学生>
全学生対象
<授業の目的および概要>
この科目は,経済学の歴史を対象とするのであって,経済の歴史ではない。17世紀イギリスのジョン・ロックからリカードウを経てマルクスまでの重商主義期から産業資本主義期の経済理論の歴史を講義する。授業の目的は,経済学とはどういう学問か,資本主義とはどういう体制かということをやさしく講義する。
<授業の方法>
大友の『信用理論史』にもとづきながら講義するが,必要に応じて経済学者の原典をプリントにして配付する。講義は,現代の生きている話題を題材にしながら進める。
<成績評価の方法>
中間テスト(50%)と定期試験(50%)を基礎にして総合的に評価する。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
授業は経済学の学説史をふまえて行うが、経済学の授業をまったくとっていない受講生にも配慮して行う。少し難しく感じるかもしれないが,社会の動きを少しでも理解しようと思う人には有用である。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 大友敏明, 信用理論史, 慶應義塾大学出版会, ISBN:4766408705
<授業計画の概要>
1 .経済学の何が、いま問題か。競争か、規制か。
2 .歴史を動かしてきた要因は何か。
3 .ロックの自然法思想。王権を批判する思想。
4 .ロックの貨幣観。貨幣とは何か。
5 .重商主義対古典派の思想。ロックとヒュームの対立。
6 .ヒュームの貨幣数量説。
7 .ステュアートの経済思想。有効需要とは何か。
8 .アダム・スミスの思想。
9 .労働価値論。資本主義社会の本質:利潤の把握
1 0 .リカードウと穀物法論争。自由貿易か保護主義か。
1 1 .リカードウの分配論。賃金・利潤・地代はどう決まるのか。
1 2 .マルクスの思想。真の平等とは何か。社会主義とは何であったのか。
1 3 .剰余価値論。
1 4 .利潤率の傾向的低下法則。まとめ。