授業科目名	日本文学に親しむ
時間割番号	051006
担当教員名	藤木　直実
開講学期・曜日・時限	前期・月・II	単位数	2
＜対象学生＞
全学生対象
＜授業の目的および概要＞
森鴎外の短編小説を読む。その文学の豊かさを味読するとともに、テクストが照射するさまざまな問題について考察する。文学や美術から医学や軍事までにおよぶ広汎な領域にわたって展開された森鴎外の活動と、その時代についての理解を深める。
＜授業の方法＞
おおむね講義による。受講者のコメントや感想の提出を求める場合もある。取り上げる作品を事前に読んでくること。
＜成績評価の方法＞
４分の３以上の出席を必須とし、レポートを課す（100％）。講義内容を踏まえ、さらに発展的な調査および考察を期待する。独自の問題設定と論理的一貫性を評価の基準とする。
＜受講に際して・学生へのメッセージ＞
「舞姫」から約20年後の鴎外は、嫁姑問題に悩み、妻の貞操を疑い、子どもを亡くし、性欲の歴史を記し…と面白い短編小説を多数発表しています。今期は特に「大発見」（馬鹿馬鹿しくも大真面目な発見です！）を中心に読む予定です。
＜テキスト＞
森鴎外, 森鴎外全集第一巻, ちくま文庫, ISBN:4480029214
＜参考書＞
必要に応じて授業時に紹介またはプリント配布する。
＜授業計画の概要＞
第1回　ガイダンス 第2回~8回　「大発見」を読む （「語り手」概念、文体や表現の特色、文学史および文化史的背景などに触れながら講読する） 第8回~11回　鴎外と家族ー「半日」「魔睡」「金毘羅」などー 第12回~14回　鴎外と女性ー「電車の窓」「花子」「身上話」などー 第15回　まとめ 以上の内容は、受講生の興味や進度に応じて変更する場合もあります。