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授業科目名 日本文学作家論
時間割番号 051004
担当教員名 藤木 直実
開講学期・曜日・時限 後期・月・II 単位数 2
<対象学生>
全学生対象
<授業の目的および概要>
樋口一葉の小説を読む。テクストが照射するさまざまな問題ーたとえば、「労働」「階級」「ジェンダー」などーについて考察する。また、一葉の活躍した時代の文学史および文化史的背景についての理解を深める。
<授業の方法>
おおむね講義による。受講者のコメントや感想の提出を求める場合もある。対象作品を事前に読んでおくこと。
<成績評価の方法>
4分の3以上の出席を必須とし、学期末にレポートを課す(100%)。講義内容を踏まえ、さらに発展的な調査および考察を期待する。独自の問題設定と論理的一貫性を評価の基準とする。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
一葉作品の豊饒な魅力を、一緒に楽しみましょう。「明治の擬古文」は、慣れてしまえばきっとハマりますよ!
<テキスト>
  1. 樋口一葉, にごりえ・たけくらべ, 新潮文庫, ISBN:4101016011
<参考書>
  1. 必要に応じて授業時に紹介またはプリント配布する。
<授業計画の概要>
第1回 ガイダンス
第2回・3回 一葉の「物語」ーその生涯、文学史的位置、「お札の顔」の問題などー
第4回・5回 「十三夜」ー「玉の輿」の不幸ー
第6回・7回 「わかれ道」ー女の「ご出世」ー
第8回・9回 「にごりえ」ー制度の外部の女ー
第10回・11回 「たけくらべ」ー「悪場所」の少女ー
第12回・13回 「大つごもり」ー「女中」の居場所ー
第14回・15回 まとめ

以上の計画は、受講生の興味関心や授業の進度により変更する場合があります。