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授業科目名 総合科目・人間と情報
時間割番号 050108
担当教員名 山縣 然太朗/鈴木 嘉彦/佐藤  悠/伊藤 一帆/森田 秀二/茅  暁陽
開講学期・曜日・時限 前期・月・II 単位数 2
<対象学生>
3年次以上の学生に限る。
<授業の目的および概要>
人間の生命活動と社会活動の両面で利用されている情報について学びます。情報化社会といわれる中で、人間そのものの活動を支えている情報は、メディアに登場する情報以外にも、重要な情報がたくさんあることを知ってもらいます。生命誕生において主たる働きをする遺伝情報、併せて、自己準拠型の学習とは何かについて理解してもらう予定です。
<授業の方法>
6名の先生による連続講義です。このうち2名は医学部の先生で、医学的な立場から人間と情報の関わりを講義してくれます。4名は教育人間科学部と工学部の先生で、専門性を生かして講義してくれます。
<成績評価の方法>
出席点(30点)と先生ごとに出される課題に対するレポート(70点)の合計で成績をつけます。ただしレポートの課題は、講義で行った内容を確認する意味の基本的な内容ですが先生から直接指示されます。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
13回分の講義内容がすでにテキストとしてまとめられています。十分準備をして講義に臨んでください。総合科目の役割を学んでください。
<テキスト>
  1. 人間と情報、山梨大学公開講座「情報シリーズ」, 山梨日日新聞社, ISBN:4897105072
<参考書>
  1. それぞれの先生から紹介があります。
<授業計画の概要>
6人の先生方の講義内容は以下の通りである。
鈴木嘉彦:講義全体の目的である総合科目の役割を明らかにすると共に、生命活動と情報の関係を概観する。特に、生命誕生をどのように説明するのか、環境ホルモンとは何かを情報という観点から語る。
山縣然太朗:あらゆる生命は遺伝子情報によって、自己の複製を図る機能を備えている。遺伝子DNA の持っている機能を学ぶだけでなく、人類進化の過程を分子レベルの遺伝子の関係から明らかにする。
佐藤悠:人間が備えている脳神経系の情報処理機能を概観する。特に言語情報処理系と視覚情報処理系を中心にして処理の機構を説明する。それによって、医学の将来的な発展方向を提示する。
伊藤一帆:人間の脳における情報処理のモデルであるニューラルネットワークを解析する方法を語る。それによって、私達自身が経験する意識と無意識の世界の関係をを数学的なモデルから捉える試みを紹介する。
茅暁陽:「百聞は一見にしかず」と言われるように、人間は五感の中でも視覚から多くの情報を得ている。また、文章よりも画像や映像の方が一度に伝わる情報の量が多い。本講義では、コンピュータによる画像・映像などの視覚情報を処理する技術、ビジュアルコンピューティング技術について概説する。
森田秀二:文化は巧妙に自然を装っていますが、その振る舞いの媒介となるのが様々な記号です。言語学的、記号論的なものの見方を紹介しながら、現実の生活の中で記号がいかに振る舞うかを見てゆきたいと思います。