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授業科目名 現代教育論
時間割番号 100301 C
担当教官名 池田 充裕
開講学期・曜日・時限 後期・月・IV 単位数 2
<対象学生>
全課程の学生、1~2年次生→※「受講に際して・学生へのメッセージ」に留意のこと。
<授業の目的および概要>
[授業の目的]「現代教育論」(後期)では、現在国内外で生じている教育改革の動向やその課題について、具体的な資料に基づいて考えていきます。皆さんも“小学校の学校選択制”、“株式会社立学校”、“国立大学の法人化”、“民間人出身者の校長登用”など、様々な新しい教育改革の動きを耳にしたことがあるかと思います。「なぜ、このようなアイディアが生まれ、その背景にはいったい何があったのか」、「どのような問題が起きているのか」、「外国ではどのようになっているのか」など様々な疑問がわいてくることでしょう。この授業では、そのような具体的且つ最新のテーマを取り上げながら、「教育とは何か」「学校は何のために存在するのか」という根本的な問いを深めていきたいと思います。
[到達目標]レポートを課します。多角的に問題を捉える分析力、論理的で説得力のある論述、課題や問題点などを予想する思考力などを評価します。
<授業の方法>
・講義形式
・ビデオやDVDなどを視聴、利用します。
・教科書は特に指定しません。関連資料を授業当日に配布します。
<成績評価の方法>
1.出席…50%程度。3分の1以上欠席した場合には、即「受講停止」となります。
2.レポート…50%程度。ミニ・レポート3回、期末レポート1回を予定しています。「A○−A-Aマイナス−B-C-D」の6段階で評価します。
 なお、レポートの執筆にあたって、文献やインターネットの情報を利用する場合には、必ず出典元(書籍名、URLなど)を明記しましょう。無断引用・や丸写しについては、評価対象外として厳しく対応します。「盗用=犯罪」であることを自覚しましょう。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
※昨年度「現代教育論」(後期)を履修し「D」判定を受けた学生は、後期の受講を認めません。今年度は原則として「現代教育論」(前期)を受講すること。
<テキスト>
<参考書>
  1. 沼田裕之・増渕幸男, 〈問い〉としての教育学, 福村出版, ISBN:4-571-10115-5
  2. 市川伸一, 学力低下論争, ちくま新書, ISBN:4-480-05959-8
  3. 二宮晧, 世界の学校−比較教育文化論の視点にたって, 福村出版, ISBN:4-571-10106-6
    (絶版のため入手できません。)
  4. 天野正治・村田翼夫, 多文化共生社会の教育, 玉川大学出版部, ISBN:4-472-40260-2
<授業計画の概要>
1.イントロダクション−世界の中の日本の教育
2.もう学校は要らない−ホーム・スクール運動−
3.自分の学校は自分で作る−チャーター・スクールと日本の動向−
4.行きたい学校は自分で選ぶ−公立小中学校の自由選択−
5.大学が倒産する日−“国立大学”の消滅、評価される大学と教員−
6.問われる学校長の役割−民間人校長の登場−
7.教師に求められる力量とは−“生きる力”をどのように教えるか
8.「総合的な学習の時間」の現状と行く末
9.戦後日本教育史−学習指導要領の変遷、「総合学習」登場に至るまでの経緯
10.多文化社会の教育(1)−差別・偏見に立ち向かうための教育−
11.多文化社会の教育(2)−アメリカ−
12.多文化社会の教育(3)−オーストラリア−
13.多文化社会の教育(4)−ドイツ−
14.多文化社会の教育(5)−多文化社会ニッポン−
15.(期末レポート)